メルセデス・ベンツ新型「GLC」 CES2026で米国初公開 世界で人気のベストセラー「コンパクトSUV」は電動化されどう進化?

新型を世界初公開

 世界最大級のテクノロジー見本市が「CES」です。今年も2026年1月6日から9日まで、米国ラスベガスにて「CES2026」が開催されます。

 毎年、多くの自動車メーカーも出展するイベントですが、メルセデス・ベンツは今回、CES2026で新型「GLC」を全米初公開する予定です。

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 GLCは2015年に登場したDセグメントSUVで、「GLK」の後継モデルとして誕生しました。

 その使い勝手の良さで人気となり、2020年・2021年にはメルセデス・ベンツのすべての乗用車の中でベストセラーモデルになりました。2022年にフルモデルチェンジを果たし、2代目は2023年3月から日本市場でも販売が開始されています。

 世界累計販売台数は260万台を超えています。また日本でも販売は好調で、2024年度(2024年4月から2025年3月)のGLCの登録台数は7151台。JAIA(日本自動車輸入組合)による輸入車登録台数ランキングでは、BMW「ミニ」、フォルクスワーゲン「ゴルフ」に続いて3位にランクインしました。

 今回、CES2026で米国初公開される新型GLCは、2025年9月に世界初公開された3代目です。

 EQテクノロジーを搭載した完全電気自動車(EV)仕様で、電気自動車専用の設計を採用し、航続距離や充電性能に加え、快適性や多用途性を強化しています。

 最上位モデルの「GLC400 4MATIC with EQ Technology」は、全長4845mm✕全幅1913mm✕全高1644mm、ホイールベースは2972mmというボディサイズで、現行型よりもひと回り大きくなっています。

 前後ふたつのモーターを備えた4WDモデルで、トータルの最高出力は360kW(490馬力)を発揮し、最大713kmの航続距離を実現するとしています。

 急速充電では10分間で最大303kmの走行分を充電できるとされており、長距離移動時の利便性が大きく向上しました。さらに双方向充電機能を搭載し、家庭用電源や電力網に電力を供給できる点も特徴です。

インテリアはどう変わった?

 インテリアでは、メルセデス・ベンツ史上最大となる39.1インチの「MBUXハイパースクリーン」が広がり、デジタルと物理空間をシームレスに融合させた新しい体験を提供します。

 さらにデジタルライトやアンビエントライティングなど最新の照明技術も導入され、機能性と演出性を兼ね備えた車内外デザインを実現しました。

 

 従来型よりホイールベースが84mm延長されたことにより、前後席ともに足元と頭上空間を拡大しました。

 荷室容量は通常時で570リッター、後席を倒せば1740リッターまで拡張できるほか、128リットルのフロントトランクも備えています。最大2.4トンの牽引能力を誇り、キャンプやマリンスポーツなど多様なレジャーシーンにも対応します。

 走行性能の面では、エアサスペンションやリアアクスルステアリングを採用し、快適な乗り心地と俊敏なハンドリングを両立。新開発のワンボックスブレーキシステムはエネルギー回生と摩擦ブレーキをスムーズに統合し、99%以上の走行シーンで回生を実現するとしています。

 メルセデス・ベンツは新型GLCを通じて、ブランドの象徴的なSUVを電動化の時代にふさわしい形へと進化させました。広さや快適性、多用途性といった従来の魅力を維持しつつ、電気自動車としての性能やデジタル体験を大幅に高めた今回のモデルは、同社の電動化戦略の中核を担う存在として注目を集めそうです。

2026-01-06T03:17:28Z